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東映ムビ×ステ『邪魚隊/ジャッコタイ』は、ひとつの作品を“ムービー(映画)”と“ステージ(舞台)”で融合させる挑戦的プロジェクトの第6弾。5月公開の映画に続いて、舞台が上演される。舞台は江戸時代に暗躍する“ならず者”集団「邪魚隊」が謎の孤島で危険な任務に挑むストーリーだ。主演を務める佐藤流司が公演への思いを語った。
5月に公開された映画『邪魚隊/ジャッコタイ』の続きの物語が、舞台にて上演されます。
“時代劇×ミュージカル”という試みは、面白い挑戦だなと思います。映画のミュージカルシーンは、撮影時に曲に合わせて踊って、後から歌入れしていました。映像作品をつくるときは芝居と歌とダンスを別々にやるので、気持ちの込め方が難しかったです。その点で、自分の得意分野である舞台では、リアルな魂を歌にのせて120%の力でお客様に届けることができる。正直、マチネとソワレが両方ある日は大変なんですけど(笑)お客様が泣いて笑って、拍手してくれている姿を見ると活力が湧きます。
舞台の見どころをおしえてください。
舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』はストーリーがわかりやすく、歌・ダンス・アクションが盛りだくさんのエンターテインメント性の高い作品になりそうです。ミュージカルといってもいいぐらいナンバーが盛り沢山なので、あまり舞台に馴染みのない方やお子様も楽しめると思います。また舞台ならではの演出を凝らしているので、映画をご覧になった方も、「あのシーンを舞台でどうやるんだろう」と期待して見に来ていただけたらと思います。
ならず者集団「邪魚隊」のリーダー・鱗蔵(りんぞう)というキャラクターをどのように演じていますか。
鱗蔵は自分に近いですね。台本を読んだときに自分が感じた感情をそのまま役に投影して演じているので、等身大の佐藤流司の“生きうつし”のようなキャラクターだと思います。鱗蔵はべらんめえ口調で喋る豪快なタイプですが、繊細な一面も持ち合わせている人情派です。せっかく自分に近い役なので、あまり細かい人物設定にこだわらず、鱗蔵をより自然に“人間らしく”演じていきたいです。
ご自身が役に共感するところはどこですか。
鱗蔵にとって一番大切なものは仲間の存在です、仲間たちと共にいることが彼の原動力であり、生きる意味になっている。自分も友達が大好きなので、そういう気持ちに共感します。本公演では座長としてカンパニーを率いています。他の作品で何度も共演しているキャストたちが集まっているので、安心できる仲間たちと一緒に良い舞台をつくれることが嬉しいです。
ダークヒーローという役柄で佐藤さんの魅力が光っています。
最後に必ず勝つから、じつは悪役よりもヒーローの方が好きなんです。「負けず嫌いだね」って言われることもありますが、負けるのが好きな人なんているのかなって思うんですよね……。鱗蔵は死刑囚であり、ならず者で、悪党でありながらヒーローでもあるので、好きな役です。というか、最後に勝つならどっちでもいい(笑)
公演する愛知県の好きなところは?
自分は宮城県の出身ですが、初めてお仕事で訪れたのが名古屋だったことがきっかけで、
勝手に愛知県を「第2の故郷」と呼んでいます。濃い味の料理が好きなので、いつも愛知県に来たら赤味噌を使った“味噌煮込みうどん”は絶対に食べます。
一宮市民会館にいらっしゃるお客様にメッセージをお願いします。
一宮市民会館での公演は初めてなので、とても楽しみにしています。カンパニー一同、最大限の熱量でぶつかっていきますので、ぜひ劇場に足をお運びください。
◎Interview&Text/北島あや
9/4 WEDNESDAY【チケット発売中】
東映ムビ×ステ 舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』
■会場/一宮市民会館
■開演/13:00、18:00
■料金(税込み)/全席指定 \9,500 ※未就学児入場不可
■お問い合わせ/一宮市民会館 TEL0586-71-2021(9:00~20:00/休館日 第1・3火曜日)