HOME > Web 限定インタビュー > まらしぃインタビュー
名古屋市出身・在住で活躍を続けるピアニスト、marasy(まらしぃ)。ゲームからアニメ、ボーカロイド、J-POPなどの曲の「弾いてみた」動画で一躍広く知られるところとなり、オリジナル曲も含めジャンルに囚われない楽曲を披露する。昨年3月にはコロナ禍での日本武道館単独公演を実現し、今回はついに全国ツアーを行う。名古屋公演を前に近況やツアーへの思いを伺った。
先日はニコニコ動画最大のイベントである「超パーティ」にも出演されていました。
ニコニコ動画の投稿って昔から色んなジャンルの方がいらっしゃるんです。僕は楽器なんで「演奏してみた」ですけど、歌やダンス、面白い動画や作品を発表してる人たちも参加しますので、ライブだけではなくて展示もあったりして楽しめるイベントですね。リアルでないところが気軽で皆さん投稿を始めたんだと思うんですけど、それがまた巡って時間も場所も制約された環境に集結するというのは面白いですね。
出演者やお客さんの様子はいかがでしたか?
お客様は皆さんマナーがよくて、きっちり自分の席で思いっきり楽しんでらっしゃるのが伝わってきたので、なんかいいなーと思いました。僕の投稿歴も15年目なので、例えば10年ぶりに会う方もいて、軽い同窓会のような感じでした。そこに最近の新しい世代との交流もできましたし。
あとは東方Projectの楽曲のみを演奏する「幻想遊戯演奏会 2022」が京都・名古屋・東京の3年で開催されました。まらしぃさんは東方projectの「ネイティブフェイス」という曲が気に入って、ピアノ演奏を再開、動画配信をスタートされたんですよね。
4歳から始めたピアノを、スパルタなレッスンが嫌になって高校2年生くらいでやめてしまったんです。大学の1年の夏休みにオンラインゲームの友達に東方Projectの楽曲を教えてもらって気に入ってピアノで弾いてみようかなと思ったんです。弾けるようになったから友達に聴いてもらおうとしたときに、ニコニコ動画にアップしたのが最初です。僕にとってゲームミュージックは原点だし、この曲から僕の音楽活動が始まりました。弾幕シューティングゲームと呼ばれるのゲームの音楽で、東方ProjectのZUNさんがゲームの世界観からキャラクター、音楽まで全部お1人で作っていらっしゃるんです。いわゆる同人サークルなんです。僕は今回のツアーのようにメジャー流通でのライブ活動もやりますし、元々同人の出身なので、この「幻想遊戯演奏会」のように自分で主催することもあります。同人での活動は、やはり本当に好きなコアなファンが中心かもしれません。でもメジャー活動でのコンサートで東方Projectのことを知ってもらって、原作に触れてもらうようなこともあるんですね。そこで原作の素晴らしさが広まると僕も嬉しいですし、その助けができればなお幸せです。僕も一人のファンなので。
コロナ禍での音楽活動はいかがでしたか?
元々オンライン配信からスタートしているのでそのあたりのスタンスは変わらなかったですし、僕の原点を噛み締めた時間でもありました。演奏に関してはやはり練習量が増えたこともあり、自分のピアノの弾き方がいい方向に向かったという実感があります。それを今度のツアーでも披露できるんじゃないかなと。
今回はどんなツアーになりそうですか?
2021年3月の日本武道館ワンマンライブ、これを全国各地の皆さんに観て頂きたいという気持ちがあるんです。遠方の方でこの公演にいらっしゃれなかった皆さんから、配信のコメントで「観に行きたかった」という声をたくさん頂いて。ただの再現ではこの1年半何も僕が進歩していない感じになってしまうので笑。先ほどお話しした演奏技術も含め、ブラッシュアップしたものをお見せできたらなと思います。
リアルでのコンサートの魅力というのはどう感じていらっしゃいますか?
同じ空気を吸いながら同じ音楽を同時に楽しむその時間と、その後の時間を共有できるのって特別だと思います。ただ僕は、ライブの進行にあまり縛られたくないと思っているところがあります。僕は僕のタイミングで演奏をするし、お客さんも好きなところで反応してくれればいいというか。もしお互いの息が合った瞬間が生まれたら、それはとても幸せなことだなと思います、くらいな感じです。
12/4 SUNDAY【チケット発売中】
marasy piano live tour
2022-2023
■会場/名古屋市公会堂 大ホール
■開演/18:00
■料金(税込)/全席指定¥6,000(当日¥6,500)
■お問合せ/東海テレビ放送 事業部 TEL.052-954-1107
*3歳以下は入場不可