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「三浦宏規」Web 限定インタビュー取材日:2015.05.11
ダンス界の革命児・上田遥が率いる「煌ダンスカンパニー」の作品で
立て続けに主演を務めるなどめざましい活躍で注目の若手ダンサー、三浦宏規が登場。
新たな挑戦となる「歌」のステージで、地元名古屋の舞台に立ちます。
ダンスを始めたきっかけはどのようなものだったのですか?
5歳のときに熊川哲也さんのDVDを見て、自分から親に「バレエをやりたい」と言ったのがきっかけです。それからバレエ教室に通うようになって、14歳のときに出場したバレエコンクールで審査員をしていらした煌ダンスカンパニーの芸術監督・上田遥先生に声をかけていただいたんです。ずっと、バレエがうまくなるようにひたすら稽古を頑張ろうと思っていたんですが、そのときはちょうど自分のビジョンが見えていなくなった頃でした。そこで先生に出会って「東京に来ないか」と言われ、親にも相談せずに「行く」と言って東京に出てきたんです。世界が全然違いました。それまで頑張って踊っていた発表会やコンクールは、お客さんに何かを届けるというよりは自己満足の世界なんですよね。でも、煌ダンスカンパニーのようなプロのエンタメ系の公演では、お客さんの反応を最優先しなければならない。プロとアマの違いを痛感して、プロになろうと決意したんです。そして、昨年「ハムレットの物語」で初めて主演を務めさせていただくようになりました。今年3月にも「義経」で主演させていただいています。
熊川哲也さんのどんなところに惹かれたのですか?
やはり高いジャンプです。名古屋でバレエを学んでいた頃はそればかりを追い求めていました。バレエの基本を軽視して回転と跳ぶことばかり練習していて。そのバカさ加減には、東京に来てから自分で呆れました。そんなのは、熊川哲也さんぐらい出来ないと一度見たら飽きられますから。それ以外で魅力を見つけていかないと。それで、バレエ以外のダンスもいろいろやり、歌もやって、表現の幅を広げるようにしていきました。
煌ダンスカンパニーに所属して、いろいろな刺激を受けたのですね。
遥先生が「ハムレットの物語」や「義経」を作ってくれて、作品とともに僕が成長していけるような道筋を作ってくださいました。殺陣もあったりして、いろいろなことを挑戦させていただいて。こんなに恵まれていることはないし本当にチャンスなので、必死でやっています。この2年間で、舞台に立つ考え方は完全に変わったと思います。以前は自己満足のためだけにやっていたので。「昨日より今日の方がいっぱい回れた!」という感じでしたから。お客さんがどう感じるかということが全てだということは、遥先生に教えていただきました。
カンパニーでのさまざまな経験を経て、6月には「恋するブロードウェイ」で歌に挑戦されます。
煌ダンスカンパニーは、「ダンスカンパニー」と標榜しつつ、歌もありお芝居をもありという舞台作品を作っていますから、その経験はあります。「義経」でも少し歌わせていただいていますし。でも、今回の「恋するブロードウェイ」は完全に歌がメイン。そもそも僕は歌は得意じゃなくて、カラオケに行ってもマラカスを振ってる係ですから(笑)。でも、目指すところは、ダンスも歌もお芝居も、すべて高いレベルでこなせる存在。今回のように歌がメインの舞台でも自分の存在感が出せるようにしていきたいと思っているので、自分にとってはチャレンジだし、頑張らなければいけないと思っています。今回はソロもありますし、リハーサルでも冷や汗が止まらないんですよ。夜も眠れない感じでした。でも、今回の作品に取り組むにあたってほかのミュージカル作品をたくさん観るようになって、いろいろわかるようになってきました。気づいたら歌が凄く好きになっていて、独りでカラオケにも行っちゃうほどになりました(笑)。
作中ではさまざまな名作ミュージカルのナンバーが楽しめるそうですね。
僕がソロで歌うのは、たぶん1曲になると思いますが、みんなで歌う曲もあればデュエット曲も、メドレーで歌うシーンもあります。アニーの「トゥモロー」をはじめ、「レ・ミゼラブル」「エリザベート」「サウンド・オブ・ミュージック」などの曲を取り入れています。どんな方も知っている曲は絶対にあると思いますよ。いろんな年代の方に楽しんでいただけるんじゃないかな。カッコよく歌ってカッコよく踊るというのがメインのステージですから。見てスカッとしてもらえるような楽しい公演になると思います。
三浦さんを含め7人の若手俳優の皆さんが出演されます。メンバーは、三浦さんにとっては仲間ですか?ライバルですか?
僕自身の感情としてはライバルですね。誰が一番お客様を惹きつけられるかという。でも、7人みんな仲いいですよ。リハーサルも凄く楽しいですし。みんなで歌う曲もありますし、コミカルな場面もあったりするので、「仲良くやっていていいな、爽やかだな」と思いながら観ていただけると嬉しいですね。
ムードメーカーはどなたですか?
ツッコミ役は(大山)真志さんかな。ムードメーカーは、(内藤)大希さんと(法月)康平さん。自分自身が本当に楽しんでいいものを届けるために稽古しているのが伝わってくるし、そこがとても勉強になりますね。こういう男7人だけの舞台ですから、よりわかります。現場が楽しくなってくるにつれて、メンバーそれぞれからいろいろなアイデアが出てきて、結果的に作品がいい方向に向かっていくんですよ。
桑名出身の三浦さんにとって、地元ともいえる名古屋でもステージに立たれます。お気持ちは?
もちろん嬉しいことですが、やっぱり緊張もしますね。客席に下りたりしたときに友達がいたら恥ずかしいな、とか(笑)。でも、たくさんの方に三浦宏規を知っていただく機会ですし、僕としては初めて本格的な歌のステージに立つという新たな挑戦ですから、多くの方に劇場に足を運んでいただけるように頑張りたいと思っています。
6/3 WEDNESDAY
恋するブロードウェイ♪vol.4
チケット発売中
■会場/アートピアホール
■開演/19:00
■料金/全席指定 ¥7,000(税込)
■お問合せ/中京テレビ事業 TEL.052-957-3333(平日10:00~17:00)
※4歳以上有料