HOME > Web 限定インタビュー > 花*花インタビュー
待ちに待ったMINI ALBUM「52R45」(ゴー・トゥー・アールフォーティーファイブ)を発表。45歳を迎えたふたりによる、リアルな花*花を表現する自然体の楽曲が散りばめられた内容となった。タイトルは“R指定45歳”という45歳という年齢を意識したもの。1998年にデビュー。第33回日本有線放送大賞ほか数々の賞に輝き、大ヒット曲となった「あ~よかった」で第51回NHK紅白歌合戦への出場を果たした。インディーズから一気にスターダムに昇り詰めるも2003年、所属事務所の事業終了と共に活動休止に入り、メジャーシーンから遠ざかってしまったが2009年に待望の活動再開を果たしました。結成21年目を迎えるふたりにとって、今作、そして地元関西でのリリースライブへの抱負を語ってもらいました。
おふたりは音楽の専門学校で出会った同い年で、共に45歳を迎えられたということで、今作のアルバムタイトルとなったわけですが、45歳という年齢に実感はありますか?
おのまきこ:ずっと45歳っていうのは立派な大人だと思ってたんですが、いざ自分がその歳になってみると全然大人じゃないし、何だか変な感じですね。でも音楽とか歌詞の内容は年齢を重ねるごとに確実に変わってきているとは思いますね。
こじまいづみ:今までの人生で実った果実を見て、あぁこういう実が成ったんだなぁって感じです。その実をどうしていくのかという境地には、まだ至ってないんですけどね。
インディーズシーンからデビューされて、またたく間に紅白歌合戦出場というメジャーシーンで注目された時期をどう振り帰られていますか?
おのまきこ:あの頃は、音楽を作ったり、演奏したりする事以外の事が多すぎて、毎日がよくわからない感じで過ぎていく感じでした。そういう意味では、今はじっくり自分たちの音楽やライブに向き合えているように思っています。
待望のミニアルバム「52R45」についてそれぞれの曲への思いやエピソードなどお聞かせください。
こじまいづみ:(茜空テールランプ)は、今のコロナ禍の中で、とにかくどこかに行きたい!という心の熱量で出来上がった曲です。自分の中の放浪癖な部分を改めて発見しました。コロナの時代だからこそ生まれた、純粋な旅へのあこがれを書きました。
おのまきこ:(Happy)は、今の世界中がすごくしんどい時代、きっと孤独を感じている人がとても多いと思うんです。そんな時、自分の好きなことって実は何なんだろう?って、気楽にお風呂に入りながら出来ちゃった曲なんです。
おのまきこ:(新しい今日)わたしは家で猫と戯れているのに一番安心できるタイプなんですが、そんな何気ないシアワセみたいなことを曲にしてみた感じです。
こじまいづみ:わたしの場合、極端に帰巣本能が薄いタイプの人間なんで、ホッとする、落ち着けるシアワセって、日本中のいろんな場所、お店や人なんです。だからツアーでどこに行ってもただいまって感じです。
おのまきこ:確かにどこに行っても、ただいまって言ってるよね。(笑)
こじまいづみ:ボブディランのカバー(I Shall be released)はロック好きだった父の影響で物心ついたころには聴いていました。でもこの年齢になってみて、なんて深い内容だったんだって改めて感動したんです。ディランはまるで今のコロナ禍を予言してるじゃないと思ったりするくらいに心に迫ってきたんです。
おのまきこ:この曲はこじまさんの鶴の一声で決まりました。一度も合わせずにレコーディング当日に、せーの!で録音しちゃいました。
こじまいづみ:(一番星)は、今の世界で起こっている“分断”とか“人との距離”といったことを、コロナ禍によって改めて突き付けられたような気がして、未来に向けた“祈り”に似た感情を込めた内容となっています。世界中のみんなが希求する何かを一番星としてイメージしました。
さて、これらの新曲を含めてのリリースライブがいよいよですが、どういった内容になりそうですか?
おのまきこ:今回はサポートミュージシャンもなしで、ふたりだけの演奏になります。いわば本来の花*花ですね。このアルバムからの曲は全曲演奏するつもりですし、もちろんファンの方々が聴きたいと思われている過去の曲も出来る限り披露したいと思っています。この一年は配信ライブばかりでしたから、お客様と一緒に私たちも大いに楽しむつもりでワクワクしています。
こじまいづみ:もう久々にお客さんと一緒にリアルに盛り上がれるライブなので、みんな元気に健康で、とにかく楽しもう!って感じで来て欲しいですね。わたしたちも一緒に楽しみたいです。
最後に45歳という年齢を経て、今後はどういった女性に憧れますか?
おのまきこ:もう世間的には今でも十分に大人なんでしょうけど、もっともっと肩肘を張らない自然体で人生を歩む女性になりたいですね。“お洒落なかわいいお婆ちゃん”を目指して、しっかり自分の歩幅で人生を歩みたいと思っています。
MINI ALBUM「52R45」を聴いていると、いろんな経験をしてきた大人の女性がほっと空を見上げているような安心感と何かしらの希望を聴くものに与えてくれる。今の時代の心象を切り取ったR指定45歳の今が、久しぶりのライブで立ち上がる。
自然体で今も本当に仲の良いおふたりの生き方そのものを切り取った「52R45」をライブで楽しめるのを楽しみにしています。本日はありがとうございました。
◎Interview &Text/石原 卓
7/24 SATURDAY
花*花“52R45”リリースライブ
【チケット発売中】
◼️会場/大阪 あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
◼️開演/16:00
◼️前売り大人:6,500円/子供(4歳〜小学生):3,000円
※ともに全席指定・税込価格
◼️お問合わせ/キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜16:00)