まさに本公演に相応しいゲストですね。さて、スヌーピーの本国アメリカでは、毎年クリスマス・シーズンに放映されるTV特番アニメ《チャーリー・ブラウンのクリスマス》（初放送1965年）を家族揃って観るのが恒例だとか。

自分は前回の仕事をきっかけに初めてこの作品に触れ、とにかく周りにスヌーピーの熱狂的なファンが沢山いるので、むしろそこからいっぱい情報を得ましたが、米国で国民的に愛されているわけがよくわかりました。音楽も誰もが口ずさむことができる名曲揃いで、色褪せることのない魅力を持っていますね。

今年の名古屋公演でも、ジャズ・ピアニストのヴィンス・ガラルディが手掛けた同アニメのサウンドトラックの世界がステージで再現されますね。音楽監修も務める宮本貴奈さんのピアノが率いるジャズ・トリオと、栗田博文さんが指揮するセントラル愛知交響楽団、そして名古屋少年少女合唱団が、テーマ・ソングの〈クリスマス・タイム・イズ・ヒア〉やグルーヴィーでファンキーな〈ライナス＆ルーシー〉といった名曲の数々を、スヌーピーたちが出演する映像（イメージカット）と共に届けてくれるのが楽しみです。

前回もモダンなピアノ・トリオと重厚なオーケストラ編成によるアレンジが最高で、合唱団も感動的でした。もう自分が登場する前にかなり盛り上がっていたので、凄くプレッシャーを感じてしまいました（笑）。

今年はドラマ《TOKYOMER〜走る緊急救命室〜》のエリオット椿・役でお茶の間の話題を集めましたね。11月からのIMY（山崎育三郎、尾上松也とのユニット）の舞台《あいまい劇場其の壱「あくと」》では脚本も担当され、来年は演出も手掛けられたミュージカル《カーテンズ》の公演も控えています。

プレイヤーとしては“今だからできる役”が有る限り、これからも全力で演じてみたい。一方で、もともと作詞や作曲をしたり物語を考えたりするのが好きで、クリエイティヴな仕事にも興味があります。演出も3回目となる今度の《カーテンズ》が正念場ですし、今後もクリエーターとして、いろんなジャンルに挑戦したい。同世代の仲間たちと、実力のある人が正当に評価される、より“アーティスト・ファースト”なシーンの実現を目指して頑張りたいと思っています。