HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#57
暑いですねえー!
という挨拶すら聞きたくない今年の猛暑ですが、
皆さんいかがお過ごしですか?
私はなんと先日、
30日間何も食べてない方とお会いしてきました。
もちろん絶食の直後でのご対面、
というわけではないけど、
さすがのスレンダーガイ、
俳優の榎木孝明さん。
「何も食べない」という言葉って、
もはや想像しただけで涼しい世界ですよね。
「満腹・グルメ・食べすぎ」
という響きには、それだけでもう熱が、
カロリーが、おめでた感が渦巻いてるようですが、
飽食と違って小食や断食は、いたってクール。
榎木さんはどこまでも涼しく、
「断食なんて誰だってできますよ。」
と言うのですが、いやいやいや!
そんなコトができたら、
こんなにあらゆるダイエット本、ダイエット品、
ダイエット企画が毎年うるおってるはずはなかろうて。
いつか、内科のお医者さんがこう言ってました。
「『脂肪を落とすために痩せてください。』というと、
患者さんが『無理です』と言うけど、
ただ食べなきゃいいだけなのに。」と。
ただ、“食べない”ってホント難しい。
特に、最近の家にこもる生活にとって、
食べることは最後の楽園であり、
幸せは味覚に、舌先に一番輝いています。
この夏、私が一番好きな部屋は冷蔵庫。
もはや住める。たまに野菜室はスメル。
そんな私なので、
いわゆる、断食してみることは身体にいいらしい、
という健康面よりも、
そこにトライしようという勇気がスゴい!
と尊敬するのです。
榎木さんは「断食はいいことだらけですよ。
集中力や視力、頭も冴えるから、
カンが働いて最適なパフォーマンスができます。」
と涼しく笑ってました。
私は12時間の半日断食や、
人間ドックで24時間絶食の経験ならありますが、
終わるとすぐ(食べなきゃ!コワい!)となっていました。
まずは精神的に自分と向き合い、
鎮めることができねば、ですよねえ。
このコロナ禍で時間に余裕ができた今だからこそ、
トライしてみようか、
それともこのまま冷蔵庫で籠ったままにするか、
いまだ迷ってます。