HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#51
先読売テレビの番組「口コミ新発見!旅ぷら」の
ロケがありました。
ずんの飯尾和樹さんと二人で、広島は尾道へ一泊。
天気にもカラッと恵まれ、風景は美しく、
レトロな風情も残っています。
最&高。
何よりも海側に住んでいる人間独特の
飾らなさ、気さくさ、明るさがあるので、
話しかけられるだけでも楽しくなりました。
ちなみに私は岐阜県高山市の生まれなのですが、
高校のときの修学旅行先は北九州。
行く前に社会の先生が、
「あっちに着いたら、九州の景色よりも、
うんと人を見て影響されてきなさい。海
のある県で育った人間ってのは、
どこかぽっかり大きいものです。
おれたちはどこか、ちまちませこい(笑)」。
今なら大問題ともとれる個人的発言ですが、
妙に私にもこの言葉がストンと腑に落ちてしまいました。
それからこういうロケ地に行くと、
必ず(海沿いだ!)と、心がはずんでしまうのです。
尾道は映画のロケ地としても有名ですが、
それよりメジャーにさせたのは尾道ラーメンではないでしょうか。
個性的!過激!などとは言わせない、
定番さを大切にしながらも、
魚系の濃厚なスープはやみつきになります。
実直で誰からも嫌われないのは、
一緒に行った、ずんの飯尾さんとかぶります。
彼もハデに目立ったり、大声こそ出しませんが、
いつも確実に面白く、人を傷つけません。
カメラまわってなくても低姿勢。
まわってても低姿勢。
後輩なのに、勉強になります。
商店街を歩いてたら、「あ、ユーミンさんだ。」と、
レパートリーで呼びかけてくれた面白い女の人がいたり、
飯尾君にいきなり「あんたここに何しにきたん。」
と聞いてくれたおじさん、二人を指さして
「なんだっけ?名前。」
と、言ってくれるおばさまなど、
正直でなんだか楽しくて、
ずうっと笑いっぱなしでした。
今度はぜひ個人的に旅行に来てみたいなあ、
と思った次第です。
やっぱり人柄が一番ですね。