HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#47
夏になるとやってくるのが蚊と野沢直子ちゃん。
私にとっての夏の風物詩です。
(蚊と並べるな!)
番組の共演者として知り合ってから、
気がつけばもう30年ほどのつきあいになる私たち。
こないだも一緒にごはんを食べてきたのですが、
さすが年季の入ってきた年配者の会話になってきてて、
なんだか自然に「死んだら墓は?」
というナマナマしい話になりました。
日本では火葬が当たり前ですが、
あちらの映画でよく見るお葬式のシーンは
なぜかいつも土葬というイメージ。
土を掘るのもかぶせるのもめっちゃ大変そうですが、
アメリカのお墓事情はどうなっているのか。
サンフランシスコ在住歴20年の彼女に聞いてみました。
「さあ、やっぱ土葬なんじゃないかなあ?」
「じゃあお墓は?」
「たしか、こないだも散歩中に近所に墓地があるなって思ったから、
私もその辺なんじゃない?」と言ってました。
「勝手に入るな!他人の土地へ!」
と、笑いましたが、
結局、なんにも考えてなかったという。
ま、こんなこと考えてもしかたないんですけどね。
ちなみに私は、
気がついたら何もかも全部終わってた、
という家族葬みたいなのが理想。
そういう有名人の話を聞くとさらっとしててカッコいい!
と思っちゃうんですが、
読者の皆さんはいかがでしょう。
ところで日本の夏のお盆は、
死者を迎えたり送ったり、
夏の花火大会にも「送り火」という意味がこもってるらしいよ、
なんていう流れから、
なぜか「花火大会の生中継」に話が転がりました。
「もしもああいう番組に出たら、
タレントはいったいなんてコメントするのが正解なんだ?」
と言いながら、
番組に出たことを想像して二人でやってみました。
いい大人が目をつむると花火が見えました。
「えーと、きれいですね~!」
「今年は音がいい!」
「赤がきれい!」
「去年より赤い!」
など、言えば言うほど、
ボキャブラリーの貧困さが増すばかりでした。
花火中継を一回、
ちゃんと見て勉強してみようと思っています。
(今ごろかよ!)