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清水ミチコのシミズム

「目が笑っていない」という言葉があります。
「〇〇さんは目が笑っていない」というような言い方。
しかし、実は私はこれがどうもうまく飲みこめないままでいるのです。
「目が笑ってない」って、
そもそも目ってそんなに変わらないんじゃないの?
動かないじゃん、なのです。
口の方はハッキリと口角が上がるという動きが見受けられます。
しかし、目は目じりがちょっと下に垂れるくらいではないのか。
しかし、みんながその時に表現し、さしているのは、
「笑ったようにタレ目になって」いるようで、
その中央にある「瞳が笑ってない」ということらしいのです。
誰だって笑ってないじゃん。なんだけど。
もしかしたらその背後にある魂の目、
みたいなのを総称して言ってるんでしょうか。
表現の受け取り方は、人それぞれですね。
それはさておき、この秋冬はずっとライブ三昧だった私。
お正月には武道館での公演もあったので、目標や楽しみも倍増でした。
もともとライブは大好物なもんで、たとえ目覚ましがなくても、
当日の朝は身体が勝手に早起きしています。
そして、ライブが終わったあともさらに楽しみがあるのです。
それは、お客さんからのアンケート。
わあ~、そんな風に感じてたのか、という驚きや、嬉しい言葉に、
しみじみ人間的なつながりを感じて、
スタッフともども読まずにはいられません。
しかし、こないだこんな一行が。
サトリ世代と呼ばれる、若い10代の男性からでした。
「母と来ました。遅刻しそうになり、

慌てて走ってちょっとゲロしました。楽しかったです。

ここで終わってます。
待て待て待て待て。大災難を軽くとじるな。
何度も読み直しました。
なんという短いジェットコースターなのだ。
思いっきり驚いてしまいました。
まわりにご迷惑はなかったのか、体調は大丈夫なのか、
どう持ち直したのか、文章に5W1Hがいかに必要か、
これほど痛感したことはありませんでした。
ま、楽しかったとあるんだから、よしとするか。