私はマネージャーであるタナカさんの性格が大好き。
一言で言うと、「どことなく淡泊」。
淡泊な人物は人を疲れさせません。
なので、しょっちゅう一緒にいます。
映画を観たいときなど、
（休みの日だから、今日は断られるだろうな）とは思うのですが、
いつも聞いてみれば、ほいほいとつきあってくれ、
個人旅行まで一緒に行ったりしてもらっているのです。
そういう時もまた、タナカさん自ら
「私が運転しますから車を借りてみませんか？」
「ここに行ってみませんか？」など、
旅行というものを疲れさせることなく、
しかも倍にたのしませてくれるのです。
マネージャーと書いて、中身はほぼ介護職ではないかと思っています。
もはや家族よりも長時間一緒なので、
仕事仲間としてはめずらしい間柄だと思え、
ほかのタレントさんからもよく笑われています。
私より３０も年下なのですが、いろんな相談もすぐに解決してくれ、
しかもその「解決してやった感」が希薄で、
そこでもほいほいと話を聞いては、ほいほいと意見を言ってくれるのです。
当然ながら私は彼女に絶大なる信頼をおいています。
しかし、長年口に出せない疑問がありました。
それは、私の洋服。
こういう仕事なので、たくさん購入するのですが、
やっぱりやや派手めな理由から、なかなか貰い手がいません。
いや、いたとしてもオークションで売ってもいいですか？
などと聞かれる始末。
余ってしょうがないので、着ない服をあげると、
それもほいほいともらってくれます。
ＮＯがないタナカさん。
しかしながら、一度として着用してきた姿を見たためしがありません。
なぜ、着ないんだ？先日、思いきってそれを聞いてみました。
あの服はどうなってるのかと。
そしたら、
「同級生と会う時とか、結婚式とか、お洒落したいときなんかに着てます。」
と言って、写真を見せてくれました。
「じゃあ、なんで職場に来てこないの？」
と聞いたその答えに私は笑ってしまいました。
実にタナカさんらしい。
「こういうの着て、職場に行ったら仕事に

やる気があるヤツだと思われるじゃないですか。」

普通それでいいんだよ！