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清水ミチコのシミズム

私が連載を持っている雑誌「宝島AGES」に、
「顔マネ塾」というコーナーがあります。
誰かに扮して、なりきって写真を撮ってみる、という企画もの。
先日は、誰になろうか考えた末、大塚家具の親子になってみました。
あのお嬢様と、お父様。
機会があったら見てやってください。
新ネタといえば、声のモノマネの方でも新たに加わったのが、
法律事務所のCMナレーションです。
『過払い金のご相談は10、20、30』というあの冷静な声。
あの女性のナレーターのモノマネをラジオでやってみたのですが、
めっちゃウケた事を実感しました。ラッキー。
そのうちテレビでもやることでしょう。
やっぱりネタはみんなの身近に転がってるものが、一番のようですね。
共感が早いです。
そのナレーションの方の顔はわからないですが、
私の耳判断では、あの骨が細そうな声の感じ、あの自信、あの口の開き方、
おそらく超美人ではないかと思っています。
って、無責任な想像ですが。
ところで自信といえば、このあいだ、ケータイのYahooニュースを見ていたら、
「MR・マリック、『あれは実は手品だった』と、
苦しい胸の内を明かす」と、記事にありました。
これ、どういう事だ?と読んでみたら、
MR・マリックさんが「ハンドパワーです。」
というセリフで注目を浴びていた時代、
実はトリックだったとも言えず、だましているようで苦しかったと。
しかし、今ならやっと言える。

「あれは、ハンドパワーではなく、手品だったんです」と。

そう告白なさったようなのでした。
私はうなりました。
考えてみればすごい味わいある言葉ではないでしょうか。
だって、私で言うと、
「今までずっと、桃井かおりです、とか言ってきましたが、
実はあれ、モノマネだったんです。」
みたいな。
そう考えると、ちょっと笑ってしまいました。
モノマネも手品も、見てる客層に本気にされたら、
それこそプロとして本望でしょうね。
ただし私の場合は、ネタにする著名人によっては、
いつ怒られるかも知れず、精神的な借金の過払い金も気になるところですが。