HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#28
私が連載を持っている雑誌「宝島AGES」に、
「顔マネ塾」というコーナーがあります。
誰かに扮して、なりきって写真を撮ってみる、という企画もの。
先日は、誰になろうか考えた末、大塚家具の親子になってみました。
あのお嬢様と、お父様。
機会があったら見てやってください。
新ネタといえば、声のモノマネの方でも新たに加わったのが、
法律事務所のCMナレーションです。
『過払い金のご相談は10、20、30』というあの冷静な声。
あの女性のナレーターのモノマネをラジオでやってみたのですが、
めっちゃウケた事を実感しました。ラッキー。
そのうちテレビでもやることでしょう。
やっぱりネタはみんなの身近に転がってるものが、一番のようですね。
共感が早いです。
そのナレーションの方の顔はわからないですが、
私の耳判断では、あの骨が細そうな声の感じ、あの自信、あの口の開き方、
おそらく超美人ではないかと思っています。
って、無責任な想像ですが。
ところで自信といえば、このあいだ、ケータイのYahooニュースを見ていたら、
「MR・マリック、『あれは実は手品だった』と、
苦しい胸の内を明かす」と、記事にありました。
これ、どういう事だ?と読んでみたら、
MR・マリックさんが「ハンドパワーです。」
というセリフで注目を浴びていた時代、
実はトリックだったとも言えず、だましているようで苦しかったと。
しかし、今ならやっと言える。
「あれは、ハンドパワーではなく、手品だったんです」と。
そう告白なさったようなのでした。
私はうなりました。
考えてみればすごい味わいある言葉ではないでしょうか。
だって、私で言うと、
「今までずっと、桃井かおりです、とか言ってきましたが、
実はあれ、モノマネだったんです。」
みたいな。
そう考えると、ちょっと笑ってしまいました。
モノマネも手品も、見てる客層に本気にされたら、
それこそプロとして本望でしょうね。
ただし私の場合は、ネタにする著名人によっては、
いつ怒られるかも知れず、精神的な借金の過払い金も気になるところですが。