HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#26
(いま、自分はバカだと思われた)、という気分。
誰にでもあると思います。
先日、住宅街の細~い道をブラブラ歩いていたら、
正面から自転車に乗った人がやってきました。
あ、このままでは触れ合って大変キケンですね。
かわしましょう。
お互い、そういう目をしていました。
ほんの一瞬でしたけど、わかりあえたのはまちがいなかった。
そしたら、自転車の方がベルを鳴らしたんですが、
その音があのチリンチリンという、昭和的なのどかな音ではなく、
「チャーン!」みたいなえらい音で、
「オラ!どけ!」みたいな剣幕。
驚いた瞬間、私はあろうことか、
先に一人で膝をついてしまいました。
ぶつかってもいないのに。カッコ悪かった。
めっちゃ恥ずかしかったです。
と、そんな話を友人にしたら、
「私の妹が結婚したんだけど、お相手が完全なヤンキー少年」
なんだそうです。
さすがに言動がチャラいな~、とは思ってたらしいのですが、
見てみると妹さんとはなかなか調和のとれたのんきなカップル。
よかった、と思っていたらしいのです。
ところがある日、彼女が妹夫婦の家に遊びに行こうとしたとき、
その義弟から電話があり、
「お義姉さん、こっち来るとき、
電池買ってきてもらっていいっすか?」と言われ、
お安い御用、とばかりに義姉は聞き返したそうです。
「わかった。何本くらいいるの?単三でいい?」と。
すると笑いながら返事があったそうです。
「あの、自分、タンサン飲まないっすよ。電池っす。4本っす。」
「だからあ、電池は単三?」
すると、また爆笑するヤンキーさん。
「マジ、ウケるんすけど。だから~、電池を4本って意味なんすけど。」
義姉は(もしや)と思い、こう言ったそうです。
「電池にはね、いろいろ種類があるんだよ。」
「マジっすか!電池って、種類あるんすか!?初耳っす!」
と、ザ・驚愕の声をたてていたそうです。
笑いました。