HOME > 清水ミチコのシミズム > 清水ミチコの「シミズム」#01
私の暮らしの中で、ふと心に残った言葉。
すぐに忘れ去られていくのは寂しいもの。
けれども、テレビやラジオで話すほどのことでもない…。
このページでは、そんなテイで、
まずまず印象的だった言葉を適当に書き連ねていこう、そう思ってます。
(これから始まるMEGの連載、何を書いてったらいいかなあ)
と迷ってたおり、ちょうどひっかかる言葉をもらったもので、
これもきっと何かの縁、そう思うことにしたのです。
こうして皆さんと活字を通してお目にかかれているのも小さな縁ですね。
縁は緑という字に似ています。
花より目立たぬまま、人に慎み深く静かに息づき、和ませます。
などと、2011年は、瀬戸内寂聴のモノマネを
イチ押しにしたいと思っています。
話がそれました。
先週、バラエティ番組に出たときのこと。
若手の売れっ子芸人(男性)さんが、私にこう言ってくれました。
「さっきの本番での清水さんのモノマネ、ボク、めっちゃうらやましかった。
ああいうの、どんな状況にもツブシが効くから得だな〜」。
「でもさ〜」。私は言いました。
「本当に面白い人って、案外モノマネみたいなこと、
できなかったりするんだよねー」。
すると、彼は即座にこう言い放ったのでした。
「いや、清水さんのは、やることが全体的に
子供じみてるんですよ。
そこがうらやましいんです。普通できないから」。
笑いました。
先輩に対する後輩からの真面目な口調、でありながらも、
言葉はどこか批判にも似ているという妙。
誉められているのはわかっているのですが、微妙な喜びです。
しかし、こうしてあらためて文字にしてみると、
なかなか嬉しい言葉かもしれない、と思えてくるのでした。
やはり、書くことは大切な記録であり、縁の始まりですね。