近所の学習塾の扉に「伝わらなければ独り言」と大きくスローガンが貼ってありました。はっ！！なんというお言葉。私は瞬時に落ち込んで5秒間立ちすくみました…できてない…なんて思う今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか。私の飲み仲間に45歳独身男性が2人います。2人はとても似ていて、それぞれサシで飲みに行く女子が何人かいるのに誰とも付き合わない。「付き合わないの？」ときくと「飲み屋で知り合ったから距離が近すぎて危険すぎる」と言いつつ「じゃあ、どこで知り合うんだよ！って話なんすけどね。ははは」と2人とも自らオチをつける。手も出さず、付き合いもせず、ひたすら「一線を超えずに飲む」ことに努めている。しかしなかには2人に好意をもっている女子もいて、とてももどかしい。2人は料理がとてもうまく、キレイ好きで清潔感もあって、収入も安定していて毎日飲み歩いている。ぱっと見はモテない感じでもない。こういう人、増えているかもですね。これは時代の流れなのかSNSのせいなのか。まあ、すぐ書き込みをされてバレてしまう危険性もありますね。さらに「同意があったか？」を慎重に見極めて進めなければならないですしね。昔より難しいのはわかる。。しかし「結婚？まあ、いい人が現れてタイミングあればしたいっすけど…」と言う2人。そんなあいまいな想いは果たして女子に伝わるのか？極めつけは「普段から好きとか言ったり、いちいち愛情表現するのが恥ずかしいし、言わなくてもわかってくれる女性がいい」とのこと。これは時代とは関係ない気が。。。今度あの学習塾の前まで2人を連れて行こうと思います。そんな独り言を言っている大人の君たちに捧げる曲はこちら！

「TheKids&Me」BillyPreston
1974年発売 Amazon音楽ランキング4,109位

ビリープレストン。1946年生まれのアメリカ人男性キーボーディスト&シンガーソングライターです。2006年に59歳で亡くなられてます。ビリープレストンといえばビートルズ後期のセッションに呼ばれレコーディングをしたことで有名ですが、このエピソードが有名すぎて彼自身が1人のアーティストとして素晴らしいことは見落としがちです。特にこのアルバム、全米1位の「No　thing　From　Nothing」や「You　are　so　beautiful」など名曲揃い。キーボードのプレイもとてもセンス良く、心に響く。そして歌も素晴らしい。2002年にジョージハリスン追悼コンサートが行われ、クラプトンを始め、トムペティ、ポールマッカートニー、リンゴスターなど豪華メンバーが参加しましたが、コンサート序盤は皆ガチガチというか、演奏が硬くていまいちノリが悪い。もう20曲目で終盤にさしかかったころ「Isn’t It Pity」で登場したのがビリープレストン。包容力、演奏力、歌唱力がズバ抜けていて彼のおかげでミュージシャンと観客が１つにまとまります。キーボードソロの音選びのセンス、アイコンタクト、佇まい、全てが素晴らしかった。メガネもおしゃれだった。笑。「You are so beautiful」の歌詞のように相手に想いを伝えることは大事ですね…！というわけで今回は「I.（言わなくても）T.（伝わると思い込んでる）K.（こんな世の中じゃ）P.（ぽいずん）」的ミュージックでした！