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VOL.60
20代の女子と話すと色々とカルチャーショックを受けます。例えば、とにかく会話のはじめに「やば!!」「やばくない?」が付きます。嬉しい時、感動した時、ウケる時、そしてもちろん本当にやばい時もとにかく「やば!!」といったん言ってから他のワードを言います。しかしすかさずまた「やばーい!」に戻るので、やばいのサンドウィッチ的な感じです。とにかくなんでも「やばい」のでいったいどこにマックスの感情があるのか?度合いがわからなくなります。こちらとしては大したことないことでもLINEで「やばー!!!!!」とビックリマーク多めでくるので、こちらも「ありがとう!」とビックリマーク1つなのは申し訳なくなり、もう1つ加えてみたりします。よく起伏の激しい人などいますが、常にアッパー状態。おそらく我々の世代が多用していた「チョー」と同じと思われます。またLINEの仕方も学びました。若い子は往々にして小刻みに一行ずつ刻んでいくのです。「ありがとうございます!」ならそれで一行。続けるなら次のLINE。回数を細かく刻んでゆく。なので、その子からのLINEは1度に5.6個送られてきます。我々おっさんは1度で一気に言いたがります。そんな教育を仕事で受けているようにも思います。1回に詰め込もうとする。それが間違いらしいのです。なんで刻むのか?聞いてみると「2行目から読むのダルい」らしいです。笑。まさかの理由…いかんいかん、それからというもの私も一行ずつ、一行ずつと念仏のように唱えLINEしてます。長いと最後まで読んでくれない可能性あります。笑。そんな私と同じ経験をして苦戦している君たちに捧げる曲はこちら。
「ELLA in Rome」ELLA FITZGERALD
1988年発売Amazon音楽ランキング323,303位
これだけアルバムを紹介してきて大切な人がすっぽり抜けておりました。エラ・フィッツジェラルド。1917年生まれアメリカの超有名女性ジャズシンガーで1996年79歳で亡くなっています。私がもっとも敬愛するシンガーで、とにかく「歌声」が好きです。スキルはさることながらチャーミングで表情豊かで聴いていて幸せな気分になります。1枚選べと言われたらこれを選びます。1958年ローマでのライブを1988年にCD化したものです。彼女の名盤と言われるアルバムはたくさんありますが、なぜこれを選んだかというと私が偶然最初に買ったエラのCDで非常に内容の良いライブ音源だったからです。静かなホールに司会者が登場するシーンから始まります。ずっと心地よい時間が流れてゆく。レコーディングアルバムを聴くのもいいですが、こういったライブ盤を聴くと彼女のアドリブ、スキャットなどリアルに感じることができて違う感動が湧いてきます。まちがいなく「やばい!!!!!」です。5個つけてみました。
というわけで今回は「G.(語彙力どころか)G.(行数も減っている)W.(若い女子に)T.(ついていこう!!)」」的ミュージックでした!