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VOL.26
小洒落たボトルの並ぶ小さなワイン屋さんがある。そこがかつて気さくなおばあちゃんの営む喫茶店だった頃、先輩とランチをしに行った時の事。先輩は俺に「そういえばあの子どうなったんだ?」と聞いてきたので「いや、実は今週の土曜日会おうと誘ったら、体調崩して長期入院してるって言うんですよ」と答えると「それ、絶対ウソだよ!じゃあ、今すぐメールで、明日お見舞いに行くからどこの病院か教えてって打ってみ。」「いやいや、そんなウソ言う子じゃないっすよ〜!ゆっくり時間かけたいんすよ〜、明日、急にお見舞いだなんて…」「いや、試しに送ってみろって。絶対入院してないから」としつこいので、俺はそのまんまの文章をその子に送ってみた。すると10分後、「ありがとう!でも明日もう退院するから大丈夫!」とその子から返信が返ってきた。「ほらみろ!w」と先輩。予想が見事に的中。まだ手もつないでいない俺のほのかな片思いは終わってしまった…。先輩はことあるごとに「仕事と女を口説くのは一緒だ」と冗談まじりに決まり文句を言っていたが、時々マジで当たっているかも…と思ってしまう。つい最近だが、うちの親父が珍しく「これ、あげるわ」とよれよれのビニール袋をくれた。中にB4のコピー用紙が折り畳んで4枚入っていて、広げてみるとそこには親父の手書きで、先祖代々の根本家の家系図が書かれていた。コツコツ親父が祖先を調べて書き込んで行ったのだろう。じいちゃんの父さんのその父さんまで遡っていて、俺の先祖様はどうやら静岡の「鬼の三兄弟」と言われた剣術に長けた武士だったようだ。ほほお〜と感心して眺めていると、下の方に四角く囲ってある「智久」の字があった。俺だ。その下に1本線が引いてあり、「エラ」と書いてある。俺んちの犬である。俺はとうとう犬を産んで生涯を終えるのか…ああなんという…親の心配なのか、ギャグなのか、愛情なのか。笑。情けないやら、なんやらで、早く親に孫の顔を見せるなり、しっかりして安心させてやらねば。なんて思った今日この頃である。そんな俺と同じくフーテンLIFEを送っている方々に送る1枚はこちら!
「LOUIS ARMSTRONG AND HIS FRIENDS」 Louis Armstrong 1970年作品
Amazon音楽ランキング91837位
ルイ・アームストロング、「サッチモ」の愛称で呼ばれるアメリカ生まれの超一流有名トランペッター&ボーカリストです。スキャットという奏法もこの人が生み出したもの。生誕には諸説ありますが、俺と同じ7月4日生まれという説を信じています。笑。数々の名作を残していますが、3ヶ月連続1位を独占していたビートルズの記録を止めたのがサッチモの「ハロードーリー!」というアルバムで、リリース当時63歳というから、まだまだ人生はこれからですな!今回選んだアルバムは亡くなる1年前の最後のアルバム。バーナード・パーディという俺の好きなドラマーが参加しているという理由で買ったのがきっかけなのですが、有名な「whatawonderfulworld」という曲を再演しています。エピソードとして、冒頭でサッチモがいきなり語り出したようで、バックの演奏を無理矢理延ばしたらしいです。そのアドリブで語った言葉が素晴らしくて…ぜひ一度聞いてみてほしいです。そんなサッチモも4度結婚しています…ああ、なんて素晴らしき世界…というわけで今回は、「I.(いったい)N.(何歳に)なったらS.(しっかり)しなきゃとO.(思わなく)なるのだろう!的なミュージックでした!