かわいい女の子とちょっと目が合ってすれ違った後、「やべー、あいつぜってー俺に惚れてんよ」と連れの男友達に言う。てなことを20年近く繰り返していますが、一度たりともその後何かあったことはなく、今に至ります。皆さん、いかがお過ごし？さて、このまえ何十年かぶりに合コンに誘われました。飲み屋さんからの誘いだったんですけど「合コン組にします？それとも合コンを見ながら飲む組にします？」と聞かれまして。「は？」と詳細をきいてみると、6対6の企画らしくて、男が1人足りない。でも相手は女子大生とのこと。そしてもう一方で「合コンを見ながらお酒を飲む人」も募集してるらしい。なんだか店のガメつさ見え見えの企画ではありましたが、俺もまあまあ大人、ていうかだいぶ年上になるので、ここは余裕みせて「合コン見ながら飲む組」にしようかと一瞬悩みましたが、意を決してやっぱり「合コン組」に志願しました。ところが当日、女の子に1人ドタキャンがあったらしく、男女の数はピッタリで、俺は無言で「合コンを見ながら飲む組」の席に通されました。合コンはすでに始まっていて、モロ楽しそう。で、それを眺める俺。俺の隣には俺と同じくニヤけて合コンを眺めてるクソオヤジ。そのオヤジが鉄道マニアで、結局、鉄道の話しを延々とされて、たまに合コンをチラ見する。という最悪なクソオヤジ2人組となりました。1人かわいい子がいて、ちょっと目が合ったので「やべー俺に惚れてる」と今でも思っています。そんなクソオヤジどもに勧める音楽はこちら！

「pick youself up」 anita o’day 1957年作品
Amazon音楽ランキング768,191位

アニタ・オデイというアメリカの超有名女性ジャズシンガーです。1919年生まれで2006年に亡くなっています。彼女の歌声はキュートでちょっとハスキーで色気もあり独特で、おまけに可愛い。「真夏の夜のジャズ」という映画のなかで登場するアニタはとっても良いです。衣装も可憐で素晴らしいのですが、最初「何この人？」と観衆がノッていない状態からグイグイ心をつかんで行く。「間」と「アレンジ」と「表情」。ここにエンターテインメントの重要な要素が凝縮されている気がします。この映画はどこを切り取っても写真になるようなオシャレな映画。ぜひ見てほしいです。で、この人の私生活はけっこう荒れてます。どんだけ不良なの！ってくらい。なんかワルぶってないワル。って魅力的ですよね。というわけで今回は「Z（ぜってー）俺に惚れてる！なんてA（アニタ）に言ったらI（一瞬）でS（シカゴ）の海に沈められる」的ミュージックでした！