みなさん、いかがお過ごし？最近、とある飲み会で、煮え切らない青年がいました。20代の若い子なんですが、告白したいんだけど、言ってしまうと関係が崩れてしまうから言えないだとか、デートに誘うんだけど、特にゴールを設定せず、なんなら手もつながず終了してしまうとか…周りにいた人たちもそんな彼に、「手ぐらい握れよ！」なんてちゃかして言うと、「手のひら合わせた方がいいですかね？それとも指を組んだ方がいいですかね？」なんて質問してくる始末。どっちでもいーわ！そんなでは逆にデートに誘った女性に失礼なわけで。だから、俺はこう言ってやりました。おい！男のロマンというか、夢はな…「腹上死」だっ！！と。男に生まれたからには最高を目指し、とことんいって、いきまくって、そして果てるのだ！と。デートするならな、もう先にホテル取っちゃうんだよ。そんで、一緒に行けなくても、ひとりで泊まるんだよ！！と。機関銃のように、その青年のレベルとは遥かに違うであろう話をしゃべった俺を、案の定、彼はぽかーんとしたまま聞いていて、最終的には何も伝わらなかった気がします。でも、俺はかなり満足しました。そんな俺と同じ想いの男たちに今日はこの１枚を捧げます。

「RealMotherforYa」Johnny“Guitar”Watson（1977年作品）
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ジョニーギターワトソンというブルースマンです。1935年生まれのアメリカ人で、基本的にギターボーカルですが、キーボードも弾けてコンポーザーの一面も持っています。そして、こんなエロい人はいません。ギラついていて、ゴールドを身に付け、ど派手で、ねっちょりしてて…形容する言葉が全部エロくてかっこいい。ギターは指ではじいて弾いているので、パキパキいってます。これもまたエロい。そして死に方もスゴい。1996年、俺の地元、横浜にかつてあったBLUESCAFÉというライブハウスのステージの上で死んでしまいました。俺は当時大学生。見に行く予定だったのですが，たまたま用事があって行けなかった。聞いた話だと、ステージに登場してギターを弾き出してすぐ倒れて、彼ならではのジョークだと思っていたらそのままずっと起き上がらなかった。みたいです。まさに、これぞ「腹上死」！！ブルースを全うしたのではないか！と勝手ながら思ってしまいます。男だ。というわけで今回は「S.（青年）よ、T（大志）を抱け、っていうか、F（腹上死）を抱け！と教えてくれるM（ミュージック）」でした！ではまた！