HOME > MEGLOG【編集日記】 > <ゲネプロレポート!>和のテイストでおくる新感覚「幕末歌劇」が三重県四日市市で開催!配信も決定!

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日本人が大好きな幕末という時代、新選組という存在を、ミュージカルと生演奏で彩った新感覚のステージ「しんみゅ 幕末歌劇 新選組 ~土方・藤堂の篇~」が四日市でツアー初日の幕を開けた。ここでは、前日に行われたゲネプロの様子をレポート!

「しんみゅ 幕末歌劇 新選組」の生みの親「蓮×歌」とは、脚本・演出の時雨らら、音楽監督の印南俊太朗、殺陣の南武杏輔、俳優の椿木沙也加によるプロジェクトだ。彼らはそれぞれの分野で培ったものを活かし、新選組を題材に芝居あり、歌あり、踊りあり、アクションありのエンタテインメントを作り上げた。今回の「土方・藤堂の篇」では、新選組副長として知られる土方歳三と若き精鋭・藤堂平助を軸に物語が展開する。

冒頭はミュージカルやオペラ同様、オーバーチュア(序曲)で始まる。生演奏の迫力もさることながら、ギターやドラム、ピアノ、バイオリンといった洋楽器と、太鼓や篠笛、三味線といった和楽器が混ざった編成の面白さにも引きつけられる。新選組組長・近藤勇のもとには腕に覚えのある若き武士たちが続々と集まり、舞台は青春活劇の様相。その中で、近藤にも組織にも忠誠を誓う副長の土方は、志士たちから厚い信頼を寄せられていた。伊藤甲子太郎のもとで剣術を磨き、新選組の門を叩いた藤堂も、土方を兄のように慕うことに。しかし、時は日本という国の転換期。志はあっても、日本の行く末に対する考え方には自然と違いが生じ、内部分裂。藤堂は家族のような仲間と恩師との板挟みで苦悩する。


国を思って激しくぶつかり合う志士たちの姿と、約3時間の舞台を駆け抜ける俳優たちの姿が重なって、切なく哀しい結末ではあるが、終始、爽快なものを感じた。近藤の妻・ツネ、恋する遊女たち、かわら版記者のサキなど、女性たちが作品に艶っぽさや柔らかさ、温かみを添えていた。

ゲネプロ終了後には土方役の徳山秀典、藤堂役の江田剛、近藤役の菊地まさはる、ツネ役で三重県鈴鹿市出身の棚橋幸代が、熱気も冷めやらぬなか取材に応じてくれた。
徳山:四日市市から話をいただいてから制作段階にも加わり、数年をかけて公演が実現しました。和の要素を取り入れた、世界一おもしろい日本のミュージカルを目指しているので、三重から世界への第一歩を見ていただきたいですね。
江田:藤堂平助は人が好きなんだろうなと思います。懐っこくて興味も幅広い。そんな人物が徐々に葛藤していくんですよね。自分は殺陣やアクロバットが得意なので、それを活かして自分なりの藤堂を演じたいと思います。
菊地:2018年の鈴鹿市のミュージカル「杉本市長と私」以来で三重県の舞台に立たせていただきます。生のパワーがぶつかり合う熱い作品なので、それが客席にもあふれていけばいいなと。お客様にはリラックスして楽しんでほしいですね。
棚橋:ツネは近藤の妻として大きく構えたところはありますが、それでも別れの時には弱さがこぼれてしまう。その両面を踏まえて演じています。本当に素晴らしい作品になっているので、是非一度見てみてください!

なお、四日市公演は1月15日で閉幕するが配信が決定している。
2月6日(月)からは東京・草月ホール公演が開幕する。

◎Interview&Text/小島祐未子


1/14 SATURDAY 1/15 SUNDAY まで開催中
蓮×歌「しんみゅ 幕末歌劇 新選組 ~土方・藤堂の篇~」

■会場/四日市市民文化会館 第2ホール
■開演/1月14日(土)13:00/18:00、15日(日)13:00
■料金(税込)/SS席(パンフレット付) ¥10,000 S席 ¥8,000 A席 ¥6,000
■お問合せ/(公財)四日市市文化まちづくり財団 TEL 059-354-4501
★好評につき、オンライン配信が決定しました!
2023/1/14(土)夜公演 ※アーカイブ配信あり
オンライン開場: 17:30 / 開演: 18:00 / 終演: 20:30
チケット販売期間:2023/1/8(日)~2023/1/22(日)19:00まで
アーカイブ配信: 2023/1/15(日) 18:00 ~ 2023/1/22(日) 23:59
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