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2012年10月02日 舞台「樹海 -SEA of THE TREE-」記者懇談会
「水曜どうでしょう」の“ミスター”でおなじみ、鈴井貴之が演出を手掛ける舞台「樹海 -SEA OF THE TREE-」のオフィシャル記事が届きました。行こうかどうか迷っている方、是非読んでみてください。名古屋公演は10/13(土)・14(日)、名鉄ホール。
映画監督、構成作家、「TEAM NACS」等が所属する事務所会長、そして北海道発ながら全国で放送されている「水曜どうでしょう」の“ミスター”…と、さまざまな顔をもつ鈴井貴之。そんな彼の現在の顔は「演出家」。この秋、2年ぶりに舞台の作・演出を手掛ける。タイトルは「樹海」、そのタイトルからはどうしても「堅苦しい内容なんじゃないか」「難しいテーマなんじゃないか」と、ちょっとかまえてしまう舞台を想像する。ところが…「稽古場は毎日爆笑です。」と鈴井は笑う。
自殺をしようと樹海を訪れるひとりの女が、森の中で3人の自殺志願者と鉢合わせをしてしまう、というなんともコミカルな設定。この4人を演じるのは、岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則という実力派俳優たちだ。
「僕、稽古が嫌いで(笑)稽古に入る前はたいてい『めんどくさいなー』って言ってるんですよ。」ところが、最初から全力で爆笑をとりにいく・・・いやいや、全力で演技にとりくむ出演者たちに刺激を受けたようで「僕の登場で場をかっさらうはずだったのに、ハードルを上げられてしまってます。」と焦りもみせる。
そう、今回、俳優として舞台にも立つ。演じるのは、赤いきつねだ。「最近、故郷である北海道の赤平で森を開拓していて、木を一本切るのでも罪悪感を感じちゃう。樹海もきっとそうで、たくさんの“生”があるのに、その“生”を我々が勝手に壊したあげく、そこで“死”をえらぶ。人間のエゴですよね。」それを指摘するための声なきモノの声として、赤いきつねと緑のたぬき(納谷真大)を台本に加えた。
年間、3万人にものぼる自殺者。行為に及ばなくとも、死んでしまおうかな、と考えてしまうこともあるだろう。この舞台を通じて、その思いがふっとやわらげられれば、と鈴井は考える。「死にたいと思っている人には、ちょっと待ってみようよ。そこで解決するのではなく、先送りしてもいいよ、と言ってあげたい。待っていたらそのうち『なんでこんなに思いこんでいるんだろう』と思えるから」
<公演情報>
10/13(SATURDAY)・14(SUNDAY)
「樹海 -SEA of THE TREE-」【名古屋公演】
作・演出:鈴井貴之
出演:岡田達也(キャラメルボックス)、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則
■会場/名鉄ホール
■開演/10/13(土)19:00 10/14(日)14:00
■料金/全席指定¥6,500
■お問合せ/中京テレビ事業 TEL052-957-3333(平日9:30~17:30)
公式HP:http://jukai-stage.jp/
(FUKUMURA)