HOME > MEGLOG【編集日記】 > <公演レポート!>岐阜・サラマンカホールで観客100名限定&同時ライブ配信コンサート開催!

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岐阜市のサラマンカホールで7/31(金)に「100人de名演」の第2回公演が開催された。このコンサートは観客を100名に限定し予め先着にて申し込みを募り、さらに動画配信サイトYouTubeにてライブ配信もされるという企画。7/17に開催された第1回公演は、同ホールで約4ヶ月半ぶりのコンサートとなった。この第2回公演ではピアニスト梅田智也さんが出演し、ホールの観客100名とオンラインでの視聴者が演奏を楽しんだ。



梅田さんは岐阜県可児郡出身、東京芸術大学大学院修士課程を首席で修了しウィーン国立音楽大学に留学。2018年の第10回浜松国際ピアノコンクールでは日本人作品最優秀演奏賞を受賞という堂々たるキャリアの持ち主。今回のプログラムテーマは「祈り」。サラマンカホールの象徴でもあるパイプオルガンに敬意を払うかのようなバッハから始まり、シューベルト、最後はワーグナーの楽劇<トリスタンとイゾルデ>から「イゾルテの愛の死」。梅田さんがこれまでに大切に弾いてきた曲ばかりだという。梅田さん自身、観客の前で演奏するホールコンサートは5ヶ月半振りだったとのこと。緊急事態宣言が明けた直後には、サラマンカホールが同ホールのステージでの演奏を配信する企画「デジタル・サラマンカホール」で、いち早く無観客演奏を配信した。今回の「100人de名演」のライブ配信もその一環となる。梅田さんは「練習でもそうなんですが、いつもお客様が目の前にいると思って演奏しているんです。いい曲をなるべく多くの方に伝えたい。だから配信で沢山の方に聴いて頂けて嬉しく思います。」と話し、音楽配信でのやり甲斐を感じている。


「100人de名演」は、現在コンサート開催について様々な制約がある中で若手音楽家に演奏するチャンスを提供すること、そしてその様子をライブ配信することによってより多くの人々に視聴してもらうという狙いがある。第1回公演のYouTubeでの視聴回数は2,000回を超えている。普段コンサートによく出向く人たちへのフォローとなっているのはもちろんだが、今までコンサートに足を運んだことがない方やどうしても会場に行けない方にとって、このライブ配信はコンサート気分を味わう絶好の機会となっているようだ。そしてこの配信には「ホールの音を届けたい」「最高の音質で届けたい」という二つのこだわりがある。「サラマンカホールは、今まで数々のレコーディングが行われるほど日本有数の音響の良さを誇ります。この環境を最大限利用するのが、ホールの使命だと考えています。音楽配信での弱点は音質です。ホールならではの臨場感や音の奥行きを味わって頂きたいです。」と嘉根支配人は言う。その音質を作り出しているのが、世界的な音響のスペシャリストでご自身も音楽活動をされるオノセイゲンさん。オノさんは2016年に同ホールで開催された清水靖晃さんのコンサートに立ち会った時に、ホールの音響の良さに魅了された。それをきっかけに交流が始まり、「デジタル・サラマンカホール」の音響にも携わっている。「デジタル・サラマンカホール」では現在、6月から始まった同ホールでの無観客演奏と「100人de名演」の動画が配信されている。

「100人de名演」は全6回で次回は8/7(金)に開催予定。9/11(金)まで公演は続くが、各回の申し込み受付はすでに終了している。

<公演情報>
8/7 FRIDAY 〜9/11 FRIDAY【受付終了 ライブ配信あり】
「100人de名演」
◼︎会場/サラマンカホール
◼︎開演/12:00
◼︎料金/お申込み先着100名様無料ご招待(受付終了)
◼︎お問合せ/サラマンカホールチケットセンター 058-277-1110
※これからの公演予定
8/7(金)第3回 サラマンカホール・レジデント・カルテット、8/21(金)第4回 宇野由樹子(ヴァイオリン)、9/4(金)第5回 小川加恵(フォルテピアノ)、9/11(金)第6回 中野振一郎(チェンバロ)
※同日同時刻にYouTubeよりライブ配信いたします。以下のリンクよりご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCOTVt9wDpBfz7tXlDe9jhPA