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2013年02月13日 レ・フレールの原点、「ちゃぶミー」。
先日は兄弟ピアノデュオのレ・フレールに取材をしました。場所は所属事務所のある神奈川県逗子市で、ということで前日の東京での取材後、横浜に宿泊して行ってまいりました。
逗子は鎌倉の南隣り。横浜から意外と近く、JR横須賀線でおよそ30分の位置にあります。それよりも、海無し県に育った私にとっては、横浜~鎌倉~湘南なんて場所は憧れを通り越して畏敬の念さえ抱く土地柄です。事務所は古い一軒家だと伺っていたものの、レ・フレールのお二人からイメージするに、さぞかしオシャレな事務所だろうとお邪魔してみれば、、、古い一軒家でした。私が大学時代に住んでいた、西荻窪の風呂なし・共同トイレの部屋にも似た風情。俄然親近感が沸いてまいります。
取材場所に通されると、そこには座布団とちゃぶ台。まさに私の弟が住んでいた東小金井の部屋と瓜二つです。話を伺えば、このちゃぶ台で打ち合わせやミーティングをいつも行っているとのこと。レ・フレールがデビュー以来、このちゃぶ台を挟んで色々な話し合いが行われきたわけです。ちゃぶ台ミーティング、略して「ちゃぶミー」としてファンの間でも知られているそうです。
レ・フレールのお二人への取材もこのちゃぶ台を挟んで行いました。こうしてアーティストの方の知られざる背景を知ると、人間性がうかがい知れる分だけ好感が沸いてくるし、深く知りたくなります。
今回の取材は力みすぎて、正直なところ上手に話を伺えませんでした。得てして個人的に好きだったり、思い入れがある方に対して程、取材となると空回りしがち(私は)なんですが、これからもレ・フレールと、お二人を支える事務所の方々を追いかけていこうと思います。
音楽を含め、芸術作品とその制作者の人間性というのは、しばしば議論のテーマになるところです。ただレ・フレールのコンサートに来ているお客様の顔を見てみると、みんなライブを楽しみにしていて、そして心から楽しんでいるのがよく分かります。これは楽曲やパフォーマンスの良さだけでなく、彼らの人柄に因るところも大きいんじゃないかと、ちゃぶ台を眺めながら思ったわけです。
(FUKUMURA)