HOME > MEGLOG【編集日記】 > 現代音楽プロジェクト「ニンフェアール」結成20周年の記念コンサートを開催!!

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2005年に愛知県で開催された国際芸術音楽祭への参加を機に、作曲家の伊藤美由紀により結成された現代音楽プロジェクトが「ニンフェアール」。2014年第10回公演『東洋と西洋の絃』では第14回佐治敬三賞を受賞、昨年の第19回公演では名古屋市民芸術祭特別賞「クリエイティブ企画賞」を受賞するなど、華々しくも着実に実績を積み重ねてきた。今年は結成20周年にして第20回の記念公演が予定されている。


上段:アンサンブル・ホリゾンテ
下段右から:澤田幸江(ヴァイオリン)、伊藤美由紀、今井智景


ニンフェアールは公演ごとに様々な企画を打ち出し、テクノロジーの利用や映像作家とのコラボレーション、文学をテーマとしたコンサートなど、独自の音楽性を追求してきた。そして結成20周年となる今年度のニンフェアール公演は、ドイツのアンサンブル・ホリゾンテとのコラボレーションコンサートとなる。アンサンブル・ホリゾンテはデトモルト(ドイツ)を拠点に、デュオから16人編成まで多様な編成で、現代音楽の演奏を中心に活動する音楽集団。この公演では、2021年にリリースされ、伊藤の曲も収録された彼らのアルバム『自然をめぐる対話』のレパートリーとともに、伊藤、今井智景それぞれによる20周年記念のための新作も披露される。演奏はアンサンブル・ホリゾンテのほか、愛知県出身でニンフェアール公演ではお馴染みの澤田幸江(ヴァイオリン)が出演。アンサンブル・ホリゾンテとの共演、今井の新作ではヴァイオリンソロも聴かせてくれる。また、アンサンブルの代表であるイェルク=ペーター・ミットマン(指揮・作曲・オーボエ)の作品も彼自身の指揮で演奏されるほか、ミットマンによるトークもあるとのことで、作品への理解がより深まることだろう。聴きごたえのある20周年記念公演となりそうだ。

<ニンフェアール主宰・伊藤美由紀からのメッセージ>
ニンフェアール公演は、2005年に第1回公演を始めてから今年で20周年となります。今回はその記念として、ドイツのアンサンブル・ホリゾンテと愛知県を中心に活躍されるヴァイオリンの澤田幸江さんを迎えてのスペシャルな公演を企画します。 今回のテーマ、「自然をめぐる対話」は、2021年にリリースされたアンサンブルのCDのタイトルからです。プログラム内容は、CD収録作品と本公演のために書いた私と今井智景さんの新作を含みます。 今回、私の作品も2曲演奏してくださいます。ヨーロッパで彼らに度々再演していただいておりCD収録されているフルート、ヴィオラ、ハープによる《月の位相》と、ギフチョウからのインスピレーションで書いたアンサンブルの為の新作《スプリング・エフェメラル》(春の妖精)の2曲です。その他、初演となる今井智景さんの新作は澤田幸江さんのヴァイオリンソロで、アンサンブルの指揮者でもあるイェルク=ペーター・ミットマンの作品も披露され盛り沢山な内容となっています。 実は、アンサンブル・ホリゾンテの日本ツアーは、コロナの時期に予定されていて延期となっていました。遂に実現となる日本ツアー!名古屋公演はニンフェアールとのコラボレーション公演でお届けします。たくさんの方に聴いていただければと願っております!
(伊藤美由紀・作曲)

<コンサートチラシ>

また、関連イベントとしてアンサンブル・メンバーによる公開レッスンも予定されており受講生を募集中。初心者からプロまで受講可能ですのでこの機会に是非ご参加下さい。

<公開レッスン募集要項>

10/20 SUNDAY 【チケット発売中】
ニンフェアール第20回公演「自然をめぐる対話」
〜アンサンブル・ホリゾンテと澤田幸江(ヴァイオリン)を迎えて〜

◎出演:アンサンブル・ホリゾンテ、澤田幸江(ヴァイオリン)
    伊藤美由紀(作曲)、今井智景(作曲)、イェルク=ペーター・ミットマン(指揮・作曲)
◼️会場/愛知県芸術劇場大リハーサル室
◼️開演/16:00
◼️料金(税込)/全席自由 一般 ¥3,000、学生 ¥2,000(当日各500円増)
*学生料金は25歳以下対象(要証明書)
◼️お問合せ・チケット予約/mail:nympheart@yahoo.co.jp
◼️公演ホームページはこちらから