HOME > MEGLOG【編集日記】 > <公開リハーサルレポート>本日開幕!ミュージカル「RUN TO YOU」

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「ふぉ~ゆ~」の越岡裕貴をはじめ、寺西拓人、吉高志音、遥海らが出演する「RUN TO YOU」が全国に先駆けて名古屋で幕を開ける。同作は韓国発、HIPHOPが全編を彩る異色のミュージカル。登場人物たちはラップで心情を語り、クラブシーンのような盛り上がりとともに物語が展開していく。今回初めて日本人キャスト、日本語版で上演されるにあたり、初日前夜に行われた公開リハーサルの様子をレポートします!

物語の軸となるのはクラブで下働きするジェミン(越岡)、スチャン(寺西)、ジョンフン(吉高)の3人が結成したHIPHOPグループ「ストリートライフ」の成功と挫折。彼らはそれぞれ家族や恋人への想いも抱えながら、スターへの階段を駆け上がる。クラブシーンを背景にしたミュージカルらしく、時には観客を巻き込みながら舞台は目まぐるしく展開。圧倒的なスピード感とエネルギーで劇世界が突き動かされていく。

全編ラップ尽くしだが、曲調にはバリエーションがあって飽きない。また、ジェミンの恋人セヒ(遥海)が歌い上げるシーンも印象に残る。そんな中、DJ OZMAがカバーしたことでも知られる劇中主題歌「RUN TO YOU」が始まるとステージは最高潮に……! 一方でHIPHOP満載ゆえダンスもふんだん。気づけば越岡、寺西、吉高の3人は踊りっぱなしなんてシーンも多く、底なしのパワーに驚かされる。そして何より、登場する若者たちの叫びには現代人の誰もが共感しうる葛藤があり、HIPHOPの原点にも通じるのではないかと思わされた。


事前の囲み取材で越岡たちキャストが口々に「難しいこと抜きで一緒に盛り上がって楽しんでほしい」と言っていたとおり、ミラーボールがくるくる回り、照明がまばゆいほど光り輝くステージは、確かにクラブとミュージカルのハイブリッド。観客はそのノリに身をゆだねるだけでいい。それでいて人の情をくすぐるところもあり、越岡は冗談っぽく「男兄弟がいなかったので、兄弟ができたみたいでうれしかった」と稽古を振り返っていたが、ジェミン、スチャン、ジョンフンが3兄弟のように見えてきて、何か愛しい感情に包まれるから不思議だ。他に、お笑い芸人で俳優としても活躍するなだぎ武がレコード会社の悪徳社長役をユーモアも交えて怪演。越岡は「それぞれの生き様やパッションを見てもらえる」という言葉で取材を締めた。

ミュージカル「RUN TO YOU」は名古屋を皮切りに大阪、東京を巡演。アクリルスタンドほかオリジナルグッズも充実しているので、ぜひ会場へ!

◎Interview&Text/小島祐未子

8/31 SATURDAY・9/1 SUNDAY【チケット発売中】
ミュージカル「RUN TO YOU」
■会場/ウインクあいち大ホール
■開演/8月31日(土)13:00 9月1日(日)12:00・16:30
■料金(税込)/全席指定 SS席¥12,000 S席¥11,000
■お問合せ/中京テレビクリエイション TEL.052-588-4477
※その他公演地の情報は公式サイトから
※未就学児入場不可